【50代、深夜バイト奮闘記④】向いていないと思っていた私が必要とされた日

まさか、私が引き留められるとは思っていませんでした。

深夜バイトを始めてからずっと、

「向いていない」
「早く辞めたい」

そう思いながら働いてきたからです。

退職後も次の仕事が決まるまでのつなぎのつもりで続けていたこのバイト。

ところが、辞めたいと伝えた時、店長から思いがけない言葉をかけられました。

就職活動を始めるタイミング

次の仕事が決まったとしても、すぐに働き始めるのではなく、アルバイトを辞めて少し区切りをつけてから新しい職場へ行きたいと考えていました。

昼間の仕事と深夜バイトを掛け持ちすることも不可能ではありません。

でも、昼夜働き続ければ体力的にも厳しくなりますし、新しい職場で十分な力を発揮できなくなるかもしれません。

だからこそ、

「失業手当の受給が決まったら、本格的に就職活動を始めよう」

そう考え、アルバイト先の店長に

「1か月後の〇月〇日で辞めさせてください」

と伝えました。

店長からの“ちょっと待った”

ところが、店長から返ってきたのは予想外の言葉でした。

「え!本当に辞めるの!!」

「次の仕事が決まるまで続けてもらえないかな」

ここで私の“断れない性格”が発動します(笑)。

本当は辞めるつもりで話をしたはずなのに、

「シフトを少し減らしてもらえれば大丈夫です」

と答えていました。

こうして私は、もうしばらく深夜バイトを続けることになったのです。

必要としてもらえる嬉しさ

その後も店長から、

「次はどこか決まりそう?」

「できれば決まっても週1回でも続けてもらいたいんだよね」

そんな話をされることが増えました。

そしてある時には、フルタイム勤務の提案まで受けました。

働き始めた頃の私は、失敗も多く、なかなか仕事を覚えられませんでした。

自分ではずっと

「向いていないな」

と思っていた仕事です。

だからこそ、

「続けてほしい」

「いてくれると助かる」

そう言ってもらえたことが本当に嬉しく、思わず胸が熱くなりました。

それでも、踏み切れなかった理由

もちろん、心が揺れなかったわけではありません。

50代で仕事を探している身としては、雇ってもらえる場所があること自体がありがたいことです。

それでも、フルタイム勤務には踏み切れませんでした。

深夜帯と昼間では、お客様の数も忙しさもまったく違います。

私が続けてこられたのは、深夜ならではの落ち着いた環境だったからという部分もあります。

昼間の忙しい時間帯を想像すると、自分に務まるだろうかという不安がありました。

さらに、シフトメンバーも変わり、新たな人間関係の中で働くことになります。

また仕事へ行くのが憂鬱になるのではないか。

そんな思いもあり、ありがたいお話ではありましたが、お断りすることにしました。

続けたからこそ見えたこと

「向いていない」

そう思いながら始めた深夜バイトでした。

何度も辞めたいと思いましたし、「自分には無理だ」と感じたこともありました。

それでも続けてきた結果、必要としてもらえるようになりました。

もちろん、今でも得意な仕事だとは思っていません。

それでも、続けてきたことは無駄ではなかったと思います。

すぐに結果が出なくても、続けることで見えてくるものがある。

今回の出来事を通して、そんなことを感じました。

就職活動はまだ続いていますが、この経験はこれからの自分にとって大切な財産になる気がしています。